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かみやなぎあきらの官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

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「三姉妹 三女真美子11」

携帯を見ると夜の12時だ。

 どこで落としたんだろう?居酒屋?山本君の車?どっちにしても電話番号を知らない。岡田に電話して車の中を確認してもらうことも考えたが、これ以上迷惑をかけたくなかった。

 鍵を持っている人に来てもらうか・・・

 美登里か佳美だ。

 でも佳美には会いたくない。真美子は美登里の携帯に電話した。

 (この電話は現在電源が入っていないか・・・)

 「うわ、みーねえちゃん、電源切ってるの?」
 
 家の電話にかけるのは小さな子供がいるので躊躇ってしまう。きっともう寝ているだろう。

 じゃあ、よし姉ちゃんところ?

 家に入れず外で夜を過ごすのは嫌だ。でも佳美には会いたくない。考えたあげく佳美の家の電話にかけることにした。これなら辰夫義兄さんがでてくれるかもしれない。

 コール音を聞きながら待った。7回鳴っても出なかったら諦めよう。そう思った7回目にコール音が途切れた。

 「・・・もしもし・・・」



 辰夫が来たのは電話から30分後だった。

 「ごめん、ごめん。鍵探すのに時間かかっちゃって」

 ポケットから鍵を取り出しドアを開けてくれた。

 「本当にすいません・・・こんな遅くに・・」

 佳美が出張でいなかったのは良かったが、こんな夜中に義兄を呼びつけたことを申し訳なく感じた。

 「ああ、いいよ、いいよ。じゃあ、僕はこれで。一人で大丈夫?」

 まだ少し頭がふらついているが、時間も遅い。来てすぐに帰ってもらうのは気が引けたが引き止めるのも悪いと思った。

 「だ、大丈夫です。本当にありがとうございました・・・あ!」

 玄関から中に入ったときに足元の段差につま先がひっかかり、見事にこけてしまった。

 「いった~い・・・」

 彼氏には振られ、友人の前でみっともなく酔っ払い、鍵を無くして義兄に迷惑をかけ、挙句に転んでしまう・・・酔っ払っていることもあって、真美子は自分の情けなさに涙が出てきた。

 「う・・・えっ、ええ~ん・・・」

 こけて泣くなんて小学生以来だ。

 「大丈夫?怪我してない?・・・え?真美ちゃん泣いてるの?そんなに痛いの?」

 心配されるとますます涙が溢れてくる。うぇぇん。

 「あ、ああ、と、とりあえず、中に入ろう?ね?立てる?」

 辰夫に抱えられ、真美子は家の中に入った。


 ソファに座らされ、辰夫にすりむいた膝を確認された。

 「・・・血は出てないけど・・・ちょっと飲みすぎた?」

 ティッシュとグラスに入った水を持ってきた。真美子はティッシュで涙と鼻水を拭いた。
でも、まだ溢れてくる。

 「美登里さんから聞いたよ。遠藤君と別れちゃったんだってね・・・あれは・・・佳美が悪かった。ごめんね」

 辰夫は何も悪くないのに、謝ってもらうと余計に辛くなった。でも、真美子は黙って首を横に振った。辰夫は真美子の横に座り、ティッシュを何枚か渡した。

 「・・・でも、真美子ちゃんはしっかりしているし、可愛いから、すぐに良い人に出会えるよ。だからもう泣かないで・・・」

 辰夫はそっと真美子の身体を抱き寄せ、涙に濡れた頬を優しく撫でた。

 真美子は暖かい腕に抱きしめられ、身体を預けるように辰夫の胸に顔を埋めた。

 
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