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かみやなぎあきらの官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

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「三姉妹 次女佳美12」

 引っ越してきて1ヶ月が経った。廊下にあった箱はすべて片付けられたが、部屋にはまだ数個のダンボールは封も開けられていない状態で佳美の部屋に積まれていた。

 宮田からは連絡はない。かつての同僚から時々メールが届き、そのなかに宮田の子供が男の子だということが書かれていた。不思議なことにそんなメールを見ても、もう佳美は何も思わなくなっていた。ただ、宮田の妻が元気であるということに安心した。

 佳美が連絡を待っていたのは辰夫だけだった。なぜ、別れた夫からのメールを待っているのか。だが彼からはほとんど電話やメールはなかった。離婚しても手続きなどで話す事があると思っていたのだが、実際には二人に子供はいなくて、仕事もそれぞれしていたのでこれといって事務手続きで会うことはなかったのだ。

 メールが来ないかと携帯を弄り、ベッドに横になったまま一日が過ぎる。仕事を辞め、真美子と2人で暮らしているが、食事はそれぞれで作っていたし、真美子は不規則な勤務であまり顔を合わせることがなかった。

 なにもする気が起きない。食事を作ってまで食べたいとも思わない。新しい仕事を探す気力もない・・・

 私、何やってるんだろう・・・

 離婚を言い出したのは、宮田と一緒になれると信じていたからだが、辰夫が離婚を承諾した直後に宮田の奥さんが妊娠していることを知った。宮田が離婚する気がない、ということも。

 辰夫と別れることだけが残ってしまった。嫌いで別れたわけではない。宮田を失い、その上に辰夫も失うことになって後悔だけをかみ締めている。

 「よし姉ちゃん!いつまで寝てるのよ!」

 ドアが乱暴に開けられ、真美子の大きな声が部屋に響き渡った。

 「あ・・・真美子、今日は休みだっけ?」

 相変わらずベッドで携帯を弄ってる佳美を見て真美子はますます大きな声を出した。

 「も~!今日は明日の食事会の買出しに行くって約束したじゃない。忘れたの?」

 そういえば、前に美登里が「離婚パーティー」のようなものをしようと言っていたような・・・

 「買出し、今日だったっけ?」

 起き上がって携帯を見た。もう昼前だった。メールはなかった。

 「よし姉ちゃん~、先週言ったじゃん。今度の土曜日の夕方からするって。それ、明日。今日は金曜日ですよ、わかってる?」

 毎日、家に引きこもってだらだらと過ごしていると曜日の感覚がなくなってしまうらしい。

 のろのろと立ち上がり着替える用意をした。

 「で?明日は誰来るの?将彦さんも?」

 「みー姉ちゃんの話では来るみたいよ。ちびっ子たちも。あと山本くんと・・・あ、みー姉ちゃんが明日伝えたいことがあるって言ってたよ。なんだろうね?」

 なら、いつものメンバーだ。将彦さんが来るなら少しビールを多めに用意して・・・あと、辰夫くんには・・・

 そこまで考えて、佳美は辰夫はもうここには来ない人になったんだ、と実感した。

 ああ・・・駄目だなあ。

 いつまでも辰夫を考えている自分自身に嫌気が差してきている。


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相変わらず、進みが遅くてごめんなさい。
でも、6月中には終わらせたいので、これから早いペースで更新します。
あれ?話飛んでる?と思われたら、前回の話から読んでいただけると
嬉しいです。





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