FC2ブログ

かみやなぎあきらの官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

「三姉妹 次女佳美15」

 辰夫は黙ったまま部屋を選び、エレベーターに乗った。その後を佳美はついていく。

 怖い・・・

 きっと責められて、罵られるのだろう。だからわざわざホテルに入ったんだ・・・もしかしたら殴られるかも・・・

 でも、辰夫をそこまで追い詰めたのは佳美自身だ。殴られて責められることで辰夫が許してくれるなら、いや許してくれなくてもそれは受けなければならない、と考えていた。

 「入って・・・」

 部屋のドアが開けられ、中に入れられた。

 「話って・・・」

 ベッドルームに入ったところで、佳美は辰夫に聞いた。だが、辰夫は答えずに佳美の身体を引き寄せ、抱きしめたのだ。

 「・・・え?、辰夫くん?」

 予想外の辰夫の行動に、佳美の身体はこわばったままだ。肩に当たる吐息が熱く感じる。

 「・・・なんで、こんなに痩せてるんだよ・・・」

 背中から腰にかけて、大きな手が撫でてくる。愛撫などではない。確認をしているような触り方だ。

 「俺と別れたら、幸せになるんじゃなかったのかよ・・・」

 声が震えている。背中に回された腕が佳美を抱きしめる。

 「辰夫くん・・・」

 佳美の腕は辰夫を抱きしめることができない。身体の両脇に力なく下がっていた。

 「・・・俺じゃ、駄目なのか?やっぱり、俺じゃ佳美を幸せにできないのか?」

 一瞬にして心が固まった。

 「・・・そんな・・・違うの・・・私が悪いの。辰夫くんのせいじゃない・・・」

 力ない声は辰夫に聞こえただろうか。

 「辰夫くんは、悪くないの。私が・・・私が、悪いの・・・」


 何度この言葉を心の中で呟いただろう。辰夫の背中にそっと手のひらをのせる。この前抱きついたのはいつだったか・・・その頃に比べたら辰夫の背中は小さくなっているように感じた。

 不意に辰夫が顔を上げ、佳美を見つめた。微かに目が潤んでいるように見える。

 「もう、謝らなくていいから・・・俺こそ・・」

 顔か近づいてきて、唇が重なった。背中の手が力強く佳美を抱きしめるので、離れることができない。

 私・・・キスする資格なんてないのに・・・

 柔らかい唇、懐かしい感触を感じると、涙が一筋頬を伝った。 

 2人の舌が絡み合う頃には、佳美の手はしっかりと辰夫の背中を抱きしめていた。

 「泣いても、止めないからな」

 耳元で囁かれて、佳美は黙って頷くだけだ。

 そっとベッドに座らされ、そのまま押し倒された。久しぶりに感じた辰夫の重みに少し戸惑い、そして全てを受け入れようと決めた。


 シャツをたくし上げられ、脱がされる。その時に部屋の照明が付いたままになっていることに気が付いた。

 「辰夫くん・・・暗くして・・・」

 宮田とは明るいままでも平気だったのに、辰夫には裸を見られるのが恥ずかしく、いつも暗くしていたのだ。今も恥ずかしい。それに他の男の痕跡に気づかれそうで怖かったのだ。

 「駄目だ。今日はちゃんと見たい・・・ちゃんと目を見て、話さないと」

 一体何を話すというのか。明るい部屋のベッドの上で、佳美は1枚づつ衣服を剥ぎ取られていった。


banner2.gif

官能小説ランキングに参加しています。

↑ポチ、よろしくお願いします。↓




↑こちらもよろしくお願いします。


6月中に終われるかなあ。
ぎりぎりっぽいです(泣)
頑張ります。

 
スポンサーサイト
[PR]

[PR]

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。