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官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

やりたい盛り 5

「あ、お弁当の人……」

 相田のほうも陽一を覚えていたようだ。

「あ~、相田ちゃん、そいつよ。岡本。今日俺に弁当持たせて走らせたヤツは」

 向かいに座ったチーフが大声で相田に話しかけた。今日何回この話をされただろうか。おそらく店中の人間が知っているだろう。チーフが言いふらしたせいで。

「そうなの? ごめんなさいね。岡本君。あの時私がちゃんと確認しておけば、良かったね」

 お昼に会った時のように、少し上目使いで見つめられた。私服の胸元から胸の谷間が見える。脹脛と同じ、いやそれ以上に白い肌だ。

「い、いいえ、お、俺が悪かったんです! あ、相田さんのせいじゃ、ないっす」

 相田は何か言おうとしたが、斜め向かいの店長がいきなり立ち上がって、歓迎会の挨拶を始めたので言いそびれたようだ。

「では、若い社員と、新しいパートさんが入ったので、皆さん、仲良く仕事、してくださいね~」

 始まる前から飲んでいた店長はぐだぐだの挨拶をして、飲み会が始まった。

「岡本君は飲まないの?」

 陽一の前に置かれているウーロン茶をつつきながら、相田は尋ねた。

「はい、車で来てるんで」

「ばかやろー、岡本。飲んだら代行頼めばいいじゃないかよ」

 チーフが大声で話しに割って入ってくる。

「もう、宮崎さんには聞いてません。ねえ、じゃあ、帰り、送ってくれないかな?」

 相田の肩が陽一に触れる。髪の香りがハッキリとわかった。

「え? ええ、いい、ですよ」

 胸元からちらりとピンク色のレースが見えた。

 どくん

 体中の血液があの部分に集まるような感覚になる。

「ありがとう。今日は主人がいないから、どうやって帰ろうかなって困っていたの。良かった~」

 さーっと集まりそうだった血が分散していった。

 そうだ、相田さんは人妻だった………、一体何を期待してるんだ、俺は。

「送っていくからって、車で変なことすんなよ!」

 チーフはかなり出来上がっている。

「こんなオバちゃんに手出さないわよ。ねぇ~、岡本君」

 相田も酔ってきたのか、馴れ馴れしく岡本の腕に手を回してきた。

 ひじに相田の胸が当たる。

 や、柔らかい。

「おい、岡本は彼女いるのか?」

 チーフが手酌でビールを注ぎながら聞いてきた。

「あ、まあ、一応」

 ぬるくなったウーロン茶をすすりながら答える。

「な~んだ、いるんだ~。そうよね。若いもん」

 相田が残念そうにつぶやいた。

 脚を崩して、スカートの裾から白い太ももが覗いた。むっちりとした内腿からは何かが立ち上っているようだ。


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