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かみやなぎあきらの官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

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やりたい盛り 25

「次の交差点を右」

「あのコンビニの角を左」

「え? 一体どこに行きたいの? こっちだったら買い物かな?」

 陽一は普段と違う祐美の行動に少し驚き、話しかけたが返事はない。祐美を見ると、彼女は陽一を見ようとせずただまっすぐ前を向いていた。

 機嫌が悪いのかな。まあ久しぶりのデートで疲れている俺が悪いんだけど。

 祐美のちょっとしたわがままに付き合うつもりで言うとおりに車を運転していた。しかし車は以前相田を連れ込んだSMホテルに近づいてくると、さすがに祐美の真意がわからなくなってきた。

「祐美、ここは……」

「右の青いホテルに入って」

「祐美……」

「いいから入って」

 聞いたことのない強い口調に、陽一は仕方なく駐車場に車を入れた。

 相田と来たホテルの向かいのホテルだった。変な汗が背中を伝う。 

 祐美は先に歩き、フロントで部屋を選んだ。

「3階だって……」

 狭いエレベーターに二人乗るが、祐美は相変わらず陽一を見ようともせず、唇はきゅっと閉じられたままだった。

 部屋は明るく、ちょっと広めのビジネスホテルのようだった。

「……結構広いね」

 沈黙に耐え切れず、陽一が話しかけたがそれをさえぎるように祐美が話した。

「そこに座って」

 二人掛けのソファを指差した。仕方なく陽一が座ると、祐美はテーブルを挟んだ正面に立ったままバッグから白い封筒を出した。

「これ、ある人が私に渡してくれたの。見て」

 写真が入っていた。見覚えのある、あの写真。

「え? これって?」

 話しながら時間を稼ぎたかった。この写真、倉庫の、でも顔は見えない、しらを切るか、どうか、祐美の顔を見たが、そこに表情はなかった。

「これ、誰……」

「もう一枚見て」

「え?」

 裏に張り付くようにしてもう一枚の写真があった。

「あ……」

 言い訳はできない。ベッドに拘束された女の体に乗っている男の顔がはっきりと映っていた。

 俺だ。いったいいつ……

 撮られたのならチーフしか考えられない。

 もう祐美には近づかないと思っていたのに……

「相手は結婚してるんですって? 写真を渡してくれた人が教えてくれたわ。きっと……、陽一君は、誘われて断れなかったんだろうって……」

 声がうわずっていた。顔をあげて祐美を見ると、両頬に涙が伝っていた。

「……どうして?」

 ぽたぽたと涙が床に落ちていく。

「……わ、私より、その人が好きになった? もう、私のこと嫌いになった?」

「ち、違うよ! そんなんじゃない、その、その人とはそれだけなんだ……、好きとか、そういうんじゃない」

 自分で言った台詞がなんだか上滑りしているように陽一は感じた。相田とは本当に感情はなかったが、目の前で泣いている祐美にはとても信じてもらえる自信がない。うろたえている。何を言っても駄目な気がした。

 とても祐美の顔が見れず、視線をテーブルに落とした。

「……そうじゃないなら、証明してよ……」

 消え入りそうな声と、布の擦れる音がして、陽一は顔をあげた。

「……祐美……」

 スカートが足元に脱ぎ落とされ、祐美はブラウスも今まさに脱ごうとしていた。

 ブラウスを脱ぎ、祐美は下着姿で陽一の前に立っていた。



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