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かみやなぎあきらの官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

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「初めては先生と」15

  トントン、と肩を叩かれたような気がした。目を開けると横にトオルがさっきと変わらない体勢で眠っていた。

 「・・・真理子せんせい・・・」

 頭上で声がした。あわてて身を起こすとベッドの横に和明が立っていた。

 「・・・わ、私・・・」

 トオルと寝ているところを見られてしまった!言い訳を考えてみたが、言葉がでてこない。そんな真理子に和明は指を口元に当て、部屋を出るように手振りをした。

 そっとドアを閉めたところで、真理子は理由を説明しようとしたが、和明はわかっているというように頷いた。

 「何か飲みながら話しましょうか?」



 「・・・トオル、あいつ不眠症なんですよ。4月にもそれで悩まされてね。病院にも行ったんですが・・・」

 真理子は一階の部屋でベッドに座って、和明はソファに座っていた。手にはウイスキーの水割りがあった。あまりお酒に強くない真理子だったが、少しずつ飲みながら和明の話を聞いていた。

 「不眠の原因は・・・まあ、家庭の事情ってやつなんですが・・・私、再婚なんですよ。
前の妻は身体が弱く、トオルが小学生の頃、亡くなりました。」

 真理子にとっては初めて聞くことだった。トオルは母親の話は一切しなかったからだ。

 「2年前に年下の女性と結婚しましたが・・・今は別居中です。いや、お恥ずかしいことですが、トオルの受験の失敗を自分のせいだと妻が思い込んで・・・それを気に病んでトオルは眠れなくなったようです。」

 「・・・そうだったんですか・・・」

 トオルのあの子供っぽい行動や無理な「お願い」をすることも、なんとなくわかったような気がした。
 それに・・・
 先週、車の中で無理やりに襲われた時には感じられなかった穏やかさを和明に感じた。

 「・・・アルバム、見てみますか?あまり家族で出かける機会がなかったので、写真少ないんですが。」

 和明は本棚に並んでいた薄い冊子を手に取り、真理子の横に座った。

 「これがトオルです。」

 黒髪の女性が腕の中に小さな赤ちゃんを抱いている写真だ。

 「・・・トオルくん、可愛いですね。」

 赤ちゃんも可愛かったが、真理子は黒髪の女性に視線を奪われた。

 (この人が、トオルくんのお母さん・・・) 

 次のページには、動物園だろうか、バックにキリンが写っていて、手前にトオルと母親が笑っている写真があった。

 「これは保育園の時のものですね。たぶん家族で出かけた最後の写真じゃないかな。」

 真理子はそういう和明の横顔を眺めた。心なしか目が潤んでいるようにも見える。

 アルバムの最後には和明と女性の二人の写真。結婚直後だろうか、今の真理子とさほど変わらないような歳のように見えた。背の高さや体つきは真理子と同じような感じだ。
和明ももちろん若い。こうみるとやはりトオルとは親子なんだと思う。

 「・・・トオルくん、やっぱり、お父さんによく似ていますね。目元なんかそっくりですよ・・・」

 モテただろうなあ、と真理子は思った。でも、隣にこんなに可愛い彼女がいたら、周りの女の子たちはあきらめるだろう。

 「・・・お父さんってのは、やめてくださいって、言ったでしょ?」

 えっ?と真理子がアルバムから顔を上げると、和明の両手が頬を包み込んだ。

 抵抗する間もなく、唇が重ねられる。少し厚く暖かい。

 「・・・今晩だけ、私の腕の中にいてもらえませんか?」





   
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自分で書いてて思うんですが、真理子せんせい、モテモテですなあ。
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