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かみやなぎあきらの官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

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「初めては先生と」21

寒かった冬が過ぎ、暖かな春がやってきた。
真理子の住んでいるハイツにも新入生がやってくる。引っ越し業者のトラックが前の道に止まっているのを真理子はぼんやり眺めていた。

 (トオルくん、結局どこの大学にいったんだろう・・・)

 あれから和明から連絡はあったが、トオルからはなかった。家庭教師を辞めてからはぼんやりとした毎日を過ごしてきた。学生課からは新しい家庭教師先を紹介されたが、もうその仕事をするつもりはなかった。

 時々、和明の愛撫や夢みたいなセックスを思い出すこともあるが、やはりトオルのことが気になる。唇の感触や舌使いが身体に残っていた。

 ドアのチャイムが鳴った。

 「は~い」

 新しいハイツの住人かな?

 昨日は一階に経済学部の女の子が越してきた。先輩たちは卒業し、新しい学生が入ってくる。記憶や思い出も新しいのに書き換えられていくのだろうと真理子は思っていた。

 ガチャ

 ドアを開けると、そこには真理子が一番会いたかった男性がいた。

 「や、真理子せんせ!」

 「・・・トオルくん?」

 3ヶ月しか経っていないのに、ドアの傍にはすっかり大人びたトオルが立っていた。

 「え?どうして?」

 トオルを頭から足先まで見つめている真理子にニッコリ微笑むと、トオルは言った。

 「真理子先生と一緒の大学に通うことになったんだ。よろしくね。」

 お蕎麦を差し出された。反射的に受け取ったが、ナゼ実家の近くなのに引越しを?と疑問がわきあがってきた。

 「あ、俺、先生の隣の部屋。」

 廊下を引越し業者の人たちがダンボールを持って運んでいた。

 「・・・え?どうして?・・・家から通える距離でしょ?」

 驚く真理子の顔をそっと撫でる。指が触れるだけで涙が出そうだ。

 「ん~、どこの大学に合格しても家は出るつもりだったんだ・・・」

 涙が溢れてくる。流れ出た液体は頬を伝い、トオルの指先を濡らした。

 「・・・ごめんね。先生・・・待たせすぎちゃったね。」


 トオルの部屋は真理子の部屋とちょうど正反対の間取りだった。フローリングの殺風景な部屋にベッドがあり、ダンボールが積みあがっていた。

 「どうしようかな~、先に荷物あけるのを手伝ってもらおうと思ったんだけど・・・どうする?先生・・・」

 トオルはそっと真理子を後ろから抱きしめた。体温があがる。

 「・・・やだ・・・トオルくん・・・また、意地悪言う・・・」

 もぞもぞと腰が動いてしまう。淫乱って言われるかも知れないが、真理子は今とてもトオルを求めていた。

 「・・・じゃあ、しよっか?」

 耳たぶに触れるか触れないかの距離で囁かれる。声には出さず、真理子は頷いた。



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